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シルク素材のネクタイは、クリーニングを避けるべき、最たるアイテムの1つです。天然繊維の中で、シルクは最も美しい光沢を放ち、染色性と発色性に優ります。しかしながらシルクは、洗えば洗うほどに光沢と風合い、艶を失っていきます。面積の小さなネクタイでは、わかりにくいですが、例えばシルクのジャケットでクリーニングの前後を比較すれば、光沢の落ちが部分的にすぐに判別できます。加 えて、クリーニングとプレスは作りにも狂いを生じせしめます。上質なネクタイは、通常九つの部品で作られています。大剣(ネクタイ幅が最も太い部分)と小 剣(大剣の逆側の細い部分)、大剣と小剣の裏地と芯地がそれぞれ1枚ずつ、大剣と小剣を結ぶ中継ぎ部分、小剣を通すループ、ブランド名を表示したラベルで す。これらのデリケートな部品により、巧妙に構成されているため、力の加わるクリーニングと、とりわけプレスは避けましょう。イタリアのネクタイ専門のクリーニング店は、原型を保つために、一度ネクタイを解体し、部品に応じた手当をして、再度ネクタイを組み立てます。そのための専門の職人を常時待機させているクリーニング店もあります。それほどネクタイは繊細なものなのです。ネクタイの専門のクリーニング店があれば、そこに任せるのがいいでしょう。